四十肩・五十肩 セルフケア

五十肩のセルフケアで大事なこと

本日は五十肩のセルフケアについてお話したいと思います。

五十肩は三段階の病期を経て治癒に向かいます。

大まかに、炎症期、拘縮期、回復期に分類され完治するのにおおよそ半年~1年程度の月日を要します。

炎症期には激しい痛みが続きますのでこの期間には炎症を抑える治療が必要です。

この炎症期の治療次第でリハビリを速やかにおこなうことができ、患者さんのご負担を最小限に抑えることができます。

また、炎症期を超えると拘縮期に入り、肩関節の拘縮が始まり結帯動作(手を後ろに回す動作)、結髪動作(手を上げる動作)が困難になります。

拘縮期に肩関節の可動域を広げる治療をしない場合、関節の拘縮によりリハビリが困難になることがあります。

人によっては五十肩の後遺症で肩はなんとか上がるようになったけど、手を後ろに回すことができないといったことが起こりえます。(結帯動作ができない後遺症はよくみられます)

そのため五十肩は病期によって適切な治療とリハビリ(セルフケアも兼ねた)が必要になります。

炎症期は炎症が強いため肩に対しての運動療法や体操は厳禁ですが、拘縮期以降は少しずつ関節を広げる運動療法や体操を進めていきます。

しかし、五十肩は単純に肩関節だけの問題であるかというとそうではありません。

なぜなら、肩を上げる動作や捻る動作、後ろに回したりする動作はその他全身の関節の動きが連動して成し得るからです。

五十肩の患者様でよく起こりうることは、頸椎と腰椎の可動域の低下です。腰椎と頸椎は前湾を有しますがこの前湾が消失し、伸展が出来なくなっているのです。

伸展とは身体を反らす動作ですが、この伸展の動きができなくては肩を上げることはできません。

肩だけで上げようとしても腰と首の関節がロックしているため、肩関節が拘縮を起こし挙上することができないという方は多くみられます。

炎症期は痛みが強いため身体は縮まろうと屈曲位を保とうとするため、特に伸展の動き(身体を反らす動作)ができなくなります。

そのため拘縮期以降は積極的に身体を反らす動作をして頂きたいのです。

やり方は色々ありますが、手を腰に当ててそのまま天井を見るようなやり方がスタンダードではないでしょうか。

手も一緒に上げることができる方はできる範囲でして頂いて構いません。

また腰椎と頸椎のセルフケアのやり方も以前の記事で書かせていただいたので参考にして頂けますと幸いです。↓↓↓

https://sugi-amc.com/diary/2019/12/519/

https://sugi-amc.com/diary/2019/11/450/

肩のストレッチに関しましては日常生活で普通に使って頂くだけでもリハビリになります。

肩を回したり、手を後ろにストレッチをかけてあげたり、ラジオ体操も良いリハビリになります。

こまかな関節のストレッチは自分では難しいため治療が必要になりますが、腰と首の柔軟性をつけてあげることで、肩関節の動きもおおかた良くなっていきます。

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