不眠症の中医学的考え

2019.11.25 更新

不眠症は五臓の働きが重要

不眠症という症状を中医学的観点からみますと、五臓（肝、心、脾、肺、腎）の働きが非常に重要になってきます。

生活習慣の乱れや精神的緊張は五臓のバランスを崩し、心身に影響を与えます。

その中の症状の一つとして不眠（不寝）があり、病気とは考えていません。

原因も様々あるのでそれぞれ対処していくことになります。

例えばですが胃腸の調子が悪くて眠れないケースをあげさせて頂きますと。

脂っこいものや、消化に悪いものを食べ続けると痰湿という病理産物を生み出します。

痰湿は長く留まると熱を生じることになります。

すると胸苦しいといった症状が起こります。

また本来通行するはずの気・血の流れが妨げられ、心神に影響を与えてしまうのです。

心は精神的支柱を担っていますので、不安定になると結果的に不眠などの症状を出すことになります。

そのほかにも肝、脾、腎などの問題が心に波及することで不眠は起こりますので、基本的には心の働きをベースに考えて頂けると良いと思います。

心の働きは

・血液循環をスムーズに行い、全身を栄養しています。

・精神的活動、意識活動を担う

・舌の運動と味覚

・発汗

です。

心の働きに問題が起こると上記の働きが上手く行われなくなります。

内関・・・手首の真ん中より指３本下がったところにあります。強く押すと痛むところです。ストレスが多い方は特に左手に強く反応が出ます。

指圧するとリラックスしてきて、胸がす～っとしてきて呼吸が楽になってきます。

神門・・・手首の小指側にあります。コリコリした健辺りにあります。コリコリさせると鈍痛がありますが、写真よりも下に痛みが見つかることがあります。その場合は痛みのある部分を優しく指圧してください。

これだけでは不十分ですが、対処療法として行って頂けると良いかと思います。

眠れない時以外にも、緊張してる時や精神的に疲れている時などにも効果的です。

細かく症状を診ていきますとこれだけでは不十分ですが、セルフケアとしてやって頂くぶんには効果的です！

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