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胃下垂とは？痩せの大食い？

治療をしていると稀に胃下垂で困っているという患者さんがいらっしゃいます。

食べても太れないらしく、食べた分だけ太る人からすると羨ましいことでありますが、食べても太れないというのも大変なことです。

中には食べてるといっても、完全に量が少なくて痩せている方もいらっしゃいますので一概にはいえませんが、本当に食べても太らないのであれば大問題です。

胃は本来腹膜によってある程度固定されていますので下垂することはないのですが、暴飲暴食を繰り返す方などは垂れ下がってしまうことがあります。

また先天的に胃下垂がみられることがありますが原因はわかっていません。

胃は中が空っぽの時は収縮していますが消化時には拡張して垂れ下がり、胃の不調を訴える方の中には、広がったまま収縮できない方がいらっしゃいます。（触診をすると形がおかしい）

この場合、先天的に胃下垂の方と違って暴飲暴食が原因ですので、本人も胃下垂である自覚はありません。

胃下垂というと痩せていて食べれない方というイメージがありますが、実際には暴飲暴食を繰り返すことで胃が垂れ下がってしまう方のほうが多い印象です。

また中医学では内臓が下垂する証のことを中気下陥（ちゅうきかかん）といい、産後や過労から起こるとされています。

こういった方は全体的には痩せているのですが、下っ腹だけ出ていて腰椎が過前湾している特徴があります。

脾気虚の状態ですので、消化不良をおこし慢性的に下痢気味だったり全身が怠いといった症状もみられます。

この場合の胃下垂は食欲不振から痩せてしまうことがあります。

治療としては、脾胃の補気をして正しく消化ができるように方針立てしていきます。

胃下垂といっても食べ過ぎが原因であったり、産後や過労が原因で起こることがあり、生まれつき食べても太れないという方はとても少数である印象です。

若いうちは食べても太らなかったのに！30代を超えた辺りからみるみる内に肥えだした！という悲痛なお話をされる患者様は沢山いらっしゃます(笑)

という話です・・・・。

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