春の肩こり
4月に入り天候も安定して暖かくなって参りました。
桜の花が咲き誇り、気持ちの良い風が身も心も伸びやかにしてくれるように感じます。
東洋医学の古典書では春は草木が成長するような上昇性の働きがあり、体内環境でも同じような現象が起こると説いています。
それはどういったことかと申しますと、体内を巡る血液等が伸びやかに上昇していき、頭に血が昇っていくことを言います。
それ故に春になると頭のおかしい人が出てくると昔からよく言うのですが、実際にこの時期に入ると頭痛、めまい、耳鳴り、肩こりなどの症状を訴える方が多くなります。
これらの症状はのぼせを要因として引き起こされることが多いのです。(反対に身体を巡る気血が少ない方、体力のない方は、そもそも頭に血が昇らずに気だるさを訴えることがあります。)
この場合は肩が凝ったからといってマッサージをしてもあまり良い結果は得られないかもしれません。
この時期に感じる強烈な肩こりはのぼせによるところが大きいので、頭の血が降りる運動(ウォーキングなど)や充分な睡眠を取られるといいでしょう。
反対にのぼせを悪化させてしまう、長時間の目の酷使、考えすぎ、お風呂に長時間浸かるといったことは避けた方がよろしいです。